utama888の物語

ショートショート

2020-05-10から1日間の記事一覧

待ち合わせ10

白いシーツの上に堅く晃るものがあった。女が抜け出た辺りの枕もと、寝具の上で所在なく輝いていた。 すぐにそれがなんであるのか見当がついた。手に取ると思った通り、彼女がつけていたイアリングの片割れであった。 しかし、よく見れば、装着するためのク…